皆さんこんにちは!
こんな悩みを解決していきます。
結論から言うと、ローカル5Gとパブリック5G(よく聞く5G)は別物です。
それでは詳しく解説していきます!
なお、以下の動画でも分かりやすく解説しているので、本記事と合わせてチェックすることがお勧めです。
この記事の内容
- ローカル5Gとは?
- ローカル5Gとパブリック5Gの違いについて
- ローカル5Gで実現可能になること
ローカル5Gとは
ローカル5Gとは
企業や自治体が一部のエリアまたは建物・敷地内に専用の5Gネットワークを構築して利用できる通信環境のこと
ローカル5Gを説明する前に、パブリック5G(以下5Gとする)について簡単に説明します。
5Gの特徴
- 高速大容量
- 低遅延
- 多接続
現在の4Gから5Gへ変わることで、通信速度は20倍、遅延は1/10、10倍のデバイスを同時に接続することが可能になります。
また、5Gのサービスが開始することで以下のことが実現可能になると想定されています。
5Gで実現可能になること
- 自動運転
- 遠隔治療
- スマートシティ
つまり、ローカル5Gとは、自治体や企業が専用の自動運転・遠隔治療・スマートシティと言った5Gの技術を利用して、新しいサービスを展開することです。
ローカル5Gも必要なのか
なんとなく、ローカル5Gについて理解したと思います。
では、なぜ既に展開されている5Gを使わずに、わざわざローカル5Gを利用するのか、と疑問に思いますよね。
その最大の理由は、独立したネットワークであることです。
通信キャリアのネットワークは、非常に多くの人が利用しているため、災害発生時や大きなイベントが開催された際に、ネットワークが接続しにくくなる可能性があります。
このように、外部環境に依存しないように、企業ごとに独立したネットワークが必要なんです。
さらに、独立したネットワークを利用することで、自社の情報を外部に漏洩しづらくなるメリットもあります。
また、他の理由として、
ローカル5Gは高い出力で電波を使用できるため、大規模な工場やプラントのように広範囲の通信を利用できる、というメリットもあります。
ローカル5Gを使う理由
- 独立したネットワークである
- キャリアに依存しない=外部環境に依存しない
- セキュリティが強固になる
- 広範囲の通信をカバー可能である
- 大規模な工場やプラントでの使用
ローカル5Gの課題
ローカル5Gに参入する企業が5Gネットワークに詳しいわけではなく、5Gのノウハウを持っているとは限りません。
通信キャリアは、ローカル5Gに直接参入することはできませんが、技術協力は可能であるため、ローカル5Gも通信キャリアの影響が大きくなってしまう可能性が高いと言えます。
また、ローカル5G向けの通信機器設備が非常に高額ということも課題となっています。
パブリック5Gに比べると、ネットワークは小規模になりますが、機器が高額になると、ニーズにマッチしません。
ローカル5Gの課題
- ノウハウのある人材不足
- 通信キャリアの影響を受けやすい
- ネットワーク機器が高額なため、ニーズにマッチしない
ローカル5Gの展望
まず、ローカル5Gには、SA(スタンドアロン)とNAS(ノンスタンドアロン)の二種類の運用方式があります。
SAとNSAについて
- SA:5G専用コア設備と5G基地局を組み合わせた最先端の技術。高速大容量・低遅延・多接続が実現可能
- NSA:4Gネットワークをベースとしつつ、部分的に5Gを展開する。高速大容量のみ実現可能
2020年末に、SA運用が可能な4.7GHz帯の割り当てが始まり、NSAから、SAへ移り変わりつつあります。
これまでの5GはNSA方式でしたが、今後SA方式の5Gが導入されることにより、私達の想像している自動運転・遠隔治療・スマートシティが実現される可能性が高まっています。
まとめ:真の5Gを利用して、新たなサービスを展開しよう!
今回の記事を読むことで、ローカル5Gとは何なのか、なぜプライベート5Gがあるのにローカル5Gは必要なのか、ローカル5Gの課題と将来の展望について、理解することができたと思います。
これから真の5Gが到来して、私達の描くスマートシティが完成するかもしれませんね。
最後までブログを読んでいただきありがとうございました。ではまた!